2月1日から、安茂里小市地区を東西に横断する国道19号に、新しいバス停「無常院」が設置され、運行がスタートしました。「小田切口」バス停と「小市上町」バス停の中間に位置します。
昨年7月に地元の発起人の皆さんがアルピコ交通長野支社に150世帯・275名分の署名(追加分を含め600人を超える署名となりました)を添えて要望したのが始まりで、要望バス停周辺の測量をはじめ、道路管理者である国道管理事務所や中央警察署などにも独自に要望活動を継続、道路の安全確認、バスベイ部分の確保、バス停設置場所への地権者の理解と協力を得る中で、アルピコ交通が2月実施で申請し、実現の運びとなったものです。
1日、バス停新設を祝って、発起人の皆さん達10人と一緒に記念のバスツアーを行いました。無常院バス停から乗車し(私は3つ手前の「小市東」から乗車)、信州新町に向かい、ジンギスカン料理を嗜みました。
バス停新設を祝っての記念品が用意され、バスの運転手さんに手渡す場面も。アルピコ交通支社の乗務員休憩室に飾ってもらえるようお願いしました。
課題は地元負担金です。7月の要望の折にアルピコ側から、「安全確認、利用者増が条件。新設する場合は70万円から80万円の地元負担をお願いしたい」との提案に、一時は腰が引けたものの、「後に引けない」との熱意で、地元負担金を受け入れることになりました。
バス停新設に必要な経費は、設置するバス停そのものは大したことはないのですが、方向幕や運賃表、車内アナウンスの変更等にかかる経費が大部分、それにしても結構な経費を要することにはビックリです。
最終的に、一部をバス事業者が負担し、地元負担金は60万円となりました。2月スタートを想定していなかったこともあり、地元負担金はこれから。周辺住民の皆さんに寄附を募るとともに、独自に空き缶回収を実施していくことなどが確認されています。
地元負担金方式によるバス停新設は、市内では初めてのケースとされています。バス事業者との按分比率は確定的ではないものの、地元要望によるバス停新設の前例となるものと思われます。「マイ・バス停」の意識が広がり、公共交通利用促進につながることを期待しています。
地元の発起人さんたちの熱意には脱帽です。新設されたバス停の場所は、新町方面ではバスが停車できる民地があること、長野方面ではゼブラゾーンがあるなど、国道に必要とされるバスベイを確保できる好条件にも恵まれたといえます。
1日の段階で、乗車・降車を含め「無常院バス停」の利用が始まっているとのことです。今後、利用者が利用バス停を変える、移動するだけに終わらせてはいけません。
バス利用者の増を心から願います。
新設バス停付近の小市3丁目・4丁目に回った回覧板には「布目市議の根回しのお陰」と記されていました。「何ともはや…」ってところです。根回ししたつもりはなく、発起人さんたちの熱意に動かされ格好です。「根回し」という表現には、いささか「??」です。