JR長野駅前広場の整備工事に伴い、10月1日からバスロータリーが縮小し仮設バス停に移動しました。年明けからはタクシープールも縮小することになります。
4日、タクシーの仮設待機場所等を巡り、タクシーの安全運行、利用者の安全と利便性の確保を課題に、タクシー運転手の労働組合である全自交労組の代表の皆さんと一緒に都市計画課と意見交換しました。
市ではタクシー協会や事業協同組合とは協議してきていますが、会社側から労組をはじめ従業員には全く周知されていないことから、開催することになったもの。参加した皆さんは、長野タクシー、宇都宮自動車、アルピコタクシー3社の労組の代表です。
現在の市の計画は、仮設タクシープールに5台程度を配車、東口に抜けるガードの市道片側をタクシー待機場所とし、駅に向かいターミナル南通り沿いに4台程度、路上駐車で待機するというものです。
意見交換では、工事によるタクシー等の制約はやむを得ないとの理解が示される一方、駅前信号の右折車線への進入を確保するための措置やタクシー待機場所からターミナル南通りに出る際の安全確保、ターミナル南通りでの路上駐車の法的保護、工事の進捗に合わせた仮設タクシープルの配車台数の変更の事前周知、身障者の乗車に対する安全確保、利用者の皆さんの安全性と利便性の確保などが課題として指摘されました。
さらに、大通り沿い(東急向かい)の市営駐車場を仮設待機場所とする方法は検討できないのかといった提案も行われました。
都市計画課長は、意見を踏まえ検討することを約束しました。
長野地区のタクシー業界は、減車が進まず過当競争が激化し、タクシー労働者の賃金・労働条件は悪化の一途をたどっています。駅前タクシープールには、JRから配車待機を許可されている車しか入れませんが、降車の場合は自由に乗り入れできるため、利用者の“争奪”を巡ってのトラブルが絶えない状況もあります。
工事期間が長く、生活が懸かっているだけに、タクシー運転手さん達の要望は切実です。
現場第一線の声に基づき、業界をあげて運行の安全性と利便性の確保に努めることが問われます。
それにしても、駅前は広場の整備工事に加え、JR駅ビルの工事も始まっていくとどうなってしまうのか、心配の種です。交通結節点における大工事において、「想定外」となるようなトラブルが起きないようにしっかりチェックしていくことが必要です。