12月議会は6日から9日の代表質問、一般質問が終わり、12日・13日の付託案件を審議する委員会審議を経て、16日の最終日を迎えます。
市議改選後の初議会である今議会は、新人議員の皆さんが本会議質問にデビュー、新鮮な感覚の質疑はキラリと光ります。合併建設計画や合併特例債の活用を取り上げ、「激しい応酬」と報道された小泉一真議員の質問には「早速に暴れるなぁ」との印象です。とあるところで、小泉議員が「布目さんの質問スタイルを参考にした」と…。あんなに「過激」なつもりはないのですが…。
さて、代表質問・一般質問では、市民会館の建て替え、合併特例債の活用期限延長への対応、権堂地区の再生、サッカースタジアムの改修、廃止が決まっている屋代線の今後・LRTの導入、住民自治協議会への支援、原発事故への対応・放射能汚染への備え、地域防災計画の見直しなどが大きな論点に。でも、全体的に「現状と課題」を訊く質問が多く、聞いている分には大変勉強になるのですが、物足りなさも…。
そうした中、一般質問の最終日、市長は「市民会館や屋代線の問題は片付いた問題だと思っている。(決定した計画・方針に基づいて)粛々と進めるだけ」と発言。“片付いた問題”との認識は、市長と市民との隔たりを象徴する“間違った認識”だといわざるを得ません。
今日は総務委員会。注目の請願=合併特例債の活用期限を延長し市民会館などの建設基本計画の見直しを求める請願は、紹介議員となり委員の賛同を強く求めましたが、残念ながら4対5の賛成少数で否決に。
一方、合併特例債の期限に関わらず計画通りの建設推進を求める請願は5対4で可決に。私は賛成しませんでした。
これまた注目の、犀南地区の5つの住民自治協議会の会長連名で提出された「次世代型電車システム(LRT)導入と長野市の新たな交通体系についての請願]は、全会一致で可決しました。私も紹介議員となり賛成していますが、この請願を採択することで、現実問題として鉄路の保存問題など考え直さなければならない課題が派生せざるを得ないことに、悩んではいます。鉄路(軌道)の復活は「将来の課題」に棚上げされてしまいかねないからです。委員会の後、委員から「賛成だか反対だか、よくわからない賛成意見」と言われてしまった所以です。詳しくは、改めて述べたいと思います。
また、消費税増税に反対する請願は紹介議員になりましたが、賛成少数で否決となってしまいました。
午前9時半から始まった委員会は、当初3時に終了し、新しく建設された篠ノ井消防署氷鉋分署の現地視察を予定していましたが、審議はみっちり5時10分までかかり、視察は見送ることに。住民自治協議会への支援、支所機能の在り方を課題とする地域振興部、第一庁舎・市民会館建設の総務部、屋代線廃止後の対応や市営バスの再編を課題とする企画政策部など、付託された案件の審議はもとより、所管事項に関する質疑・討論が集中したためです。
16日の最終日までに、《論点・焦点》をシリーズで報告したいと思います。下記はあくまでも予定ですが。
《12月議会の論点・焦点》
[その1]…「市民会館建設は粛々と進める」…市民合意に後ろ向き
【12月13日HP本編に掲載】
[その2]…屋代線・鉄路復活の展望は? LRT導入の提案、どう活かすか
【12月14日HP本編に掲載】
[その3]…権堂地区再生の展望は? 権堂B-1地区の再開発事業見直しの課題
【12月15日HP本編に掲載】
[その4]…サッカースタジアム改修に58億円…大規模事業プロジェクト全体の見直しが必要
[その5]…国・県頼み、様子見の放射能汚染対策