被爆79年のヒロシマの日

86日午前815分、広島に原爆が投下された時刻に合わせ、広島市平和祈念式典をTV中継でつなぎながら催された被爆79周年原水爆禁止長野県大会。黙とうを捧げました。オンラインを含め50名の仲間が参加、私も参加しました。

「皆さん、自国の安全保障のためには核戦力の強化が必要だという考え方をどう思われますか。また、他国より優位に立ち続けるために繰り広げられている軍備拡大競争についてどう思いますか」との問いかけに始まった広島市長の平和宣言。

広島市長は、「国際問題を解決するためには拒否すべき武力に頼らざるを得ないという考えが強まっている状況の中で市民社会の安全・安心を保つことは不可能」と強調し、「混迷を極めている世界情勢をただ悲観するのではなく、こうした先人たちと同様に決意し、希望を胸に心を一つにして行動を起こしましょう。そうすれば、核抑止力に依存する為政者に政策転換を促すことができるはずです。必ずできます」と強く呼びかけました。

続いて発表された子ども代表の「平和への誓い」。

今もなお、世界では戦争が続いています。79年前と同じように、生きたくても生きることができなかった人たち、明日を共に過ごすはずだった人を失った人たちが、この世界のどこかにいるのです。本当にこのままでよいのでしょうか。

願うだけでは、平和はおとずれません。

色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。

一人一人が相手の話をよく聞くこと。「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。私たちにもできる平和への一歩です。

岸田首相が「核兵器のない世界の実現をめざす」と繰り返しながら、廃絶に向けた具体的な行動をとろうとしないどころか、アメリカの「核の傘」による拡大防止の強化を図る姿勢を鮮明にするばかり、空しく響きます。核抑止に依存する限り核兵器の廃絶はできません。来年3月の各禁止条約締約国会議にせめてオブザーバーとして参加することが、岸田首相の求められる行動でしょう。

原水禁県大会は「核と人類は共存できな」という思いを胸に被爆79周年活動方針を確認し、DVD「人間を返せ」を上映後、長野県原爆被害者の会の前座明司副会長、5歳の時に広島市内で被爆した今井和子さん(83歳)の被爆体験の語りを傾聴しました。

今井和子さん(83)は、「すごい閃光でした。地の底から突き上げるようなドンっという振動、そして、体がふわっと浮いた感じがしました。(原爆が投下され)真っ暗になって、(その後)明るくなって見えたものは歪んだ家。隣の家は火を噴いて燃えていて向かいの家はぺちゃんこでした」と被爆体験を語り、「政府は速やかに核兵器禁止条約に参加し世界の先頭に立ってもらいたい」と訴えました。

6日午後には37回目の取り組みとなる「反核平和の火リレー」が県下市町村を走り継ぎ長野市に到着、市役所前広場で長野市への非核平和の取り組み要請などを行いました。原ようこ市議とともに激励に参加しました。

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